2015年7月18日土曜日

夫のタンザニア日記9⃣

7/4(土)
1日に長期滞在予定のタンザニア・タボラという街に到着しました。飛行機が再就航したことで、14時間バス旅予定が2時間のフライトで移動可能に。ありがたいことです。
タボラは内陸にあり標高も1000mを超えるため、朝晩は冷え込みますが日中は半袖。雨季を終え、早速断水を味わっています。
2日は相方の派遣先の病院についていったところ、いきなり手術室見学…「こっ言葉が…話せない…」と思いつつもタンザニアの方は優しく接してくれました。帝王切開術など3件の手術を見学「月曜日も来るの?」と聞かれ…行く予定にしました。
1月にタボラを初めて訪れた時は、今後の生活や言語など様々な不安が頭を過ぎりましたが、今回はまた違った印象を受けています。ある程度覚悟がついたのか、1月にお会いした方が多いせいか、ダルエスサラームで3ヶ月生活したおかげか。まだ道のりは定まっていませんが、求め導かれていきたいと思います。
教会敷地内で宿泊しています。毎朝6時に100回くらい鐘が鳴るのですが、天然目覚まし時計ということで。
写真はその教会と、タボラ空港建物のほぼ全景、飛行機から空港建物までの通路です。ほのぼのしてますよ(^-^)



7/11(土)
タボラに来て約10日。停電や断水もありますが、夜の南十字星や天の川などの星に癒されます。
今週は病院の手術室でお手伝い兼語学勉強をさせていただきました。帝王切開や虫垂炎などありましたが、医療機械が少ない中でも、あるモノで出来ることをしています。
私の名前は「KAZUO」ですが、タンザニアの方に「KAZU」という発音は難しいようで、「KAZI」と呼ばれたりします。スワヒリ語でKAZIは「仕事」の意。その方が覚え易いせいかニコニコしながらそう呼ぶ方もいます。
写真は手術室の看護師さんとですが、「写真を撮って」と言われOKしたら、手術着に着替え出し、どうやら仕事してる風の写真が欲しかったようです(笑)
一緒に外廻りやガーゼ作り、器械組みをしながらスワヒリ語を教えてもらっています。Drも気にかけてくださって感謝です。
言葉でのコミュニケーションが難しい中でも、今は患者さんともタッチングとアイコンタクトを用いながら(というか、まだその位しかできない…)接しています。ボチボチいきます。
さて来週はどんなことが待っているのか、ドキドキの日々は続きます。




夫の手術室のお仕事と、タボラのサファリ動物園!(笑)

(Eng.ver is below)

タボラに来て、夫も、オペナースの経験を活かして、手術室で働く許可が出ました。同僚のお友達も出来、一緒に手術する先生も、男性ナースが来たのを喜んでご飯に連れて行ってくれました。仕事中は、元の名前「KAZU」でなく、こちらの人に呼びやすい名前「KAZI (仕事という意味)」で呼ばれているらしいのですが、「仕事でよく気がまわるからね!」と、その先生が誉めてくれまして、タボラに来るまで、いろいろ心配していたので、ほんとにありがたくて(ToT)でした。



 この先生、動物園にも連れて行ってくれたのですが…柵も檻もないところで、ジャングルの中を歩いていると、いきなり目の前にシマウマが現れました()。園内のオブジェは、園内で死んだ動物の頭蓋骨が飾られています。今後、改装がおわったら、豹やライオンや猿を連れてくるらしい…って、安全に展示して欲しいなあ(^^;) 
 さらに、飲みに連れて行ってくれた店でも、食べていたらバッサバッサと、1mくらいの鳥が何羽も舞い降りてきました。カラスと猫もわらわら寄って来て、先生曰く「食べ残しを狙ってるんだよ」とのことですが…ワイルドだなあ、タンザニア…。日々違いを感じております。




また、報告しますね!

 My husband started to work in the operation theater, because he had that experience, given the permission from our office. Before we come here we had worry about his life and work in Tabora, but now I’m happy to see he got new friends of nurses and doctors in the theater, and a doctor even take him (and me) to dinner to welcome us. Thank you Dr. Shilinde!! He’s called KAZI (which means “work” in Swahili) not only because his original name KAZU sounds similar, but also because he’s recognized to be trained in his work, KAZI.

Thank you for reading. See you again!    



タボラの病院で働き始めました

(Eng. Ver is below)
Tumeanzia kufanya kazi katika hospitali ya Ipuli, Tabora. Tunawashukuru sana wafanyakazi wa hospitali, kwa sababu wanatupokea na kutufundisha. Asante!!

こんにちは。皆さん、台風の影響は大丈夫ですか? こちらはタボラに赴任して2週間過ぎ、私は小病院の外来/病棟と保健局で、夫は手術室での仕事を始められました。二人ともなんとか元気で、感謝です。今週は日本から、うちのNGOの事務局長さんが視察に来てくれて、日本食などをいただきました(^0^) 


 こちらでは乾期が続くため道路が砂漠化し、砂埃が日に日に元気になり、朝晩は肌寒いです。ちょいちょい断水しますが、寒くて水浴びしたくないので、あまり影響ない…か?という日々です。

 私は、週に4日ヘルスセンター(小病院/有床診療所)で働き、残り2日、保健局で働き始めました。保健局については、また書きますね。病院では、まずは小児の病棟と一般外来からお勤めさせていただいています。ほとんど、タンザニア研修医生活という感じです(^^;) いずれ、慣れたら成人病棟(といっても5歳以上からこちらなんですが)、母子クリニックもまわる予定です。
           (外来棟と病棟の前で、院長先生のシスターと)

 小児科病棟は、今は熱帯熱マラリアの子達で埋まり、子供のマラリアは脳マラリアと貧血(Hb4とか)が多いんだという知識を、目で見て実感しています。指示内容も、抗マラリア薬(第一選択薬が足りないため、キニーネが多いんですが)、抗痙攣薬、輸血、利尿剤…など、今まで小児に処方したことないような点滴が多く、カルテを四苦八苦して読み、ちょっとだけ書き始めたところです…。一緒に回診する院長先生も、看護師さんも手慣れていて、私が病棟で困っていると助けてくれるのでありがたいです。タンザニアの人、入院していても明るくて、あまり悲壮にならないのですが、日本では避けられるような子供の死や、患者さんの痛みが、ここでは避けられなかったときには、こちらに罪悪感が湧きました。院長先生もインドから来たシスターで、「インドなら(医療が比較的発展しているので) ICUに入れるわね〜」などと、こちらの思いを汲んでくれて、救われます。「あの患者さん○○だったよ」など、状況を共有してくれる夫の支えも、本当に有り難いです。



       (病棟の看護師さん達と。皆さんカメラを出すとキメてくれます)

 外来は、まさに家庭医外来という感じで、色々な人が来ます。マラリアはもちろんですが、梅毒の子供、糖尿病性壊疽、反復流産の相談…など。まずはどんな症状でも、マラリアかどうか調べることから始まるんだな、ということがわかりました()。病棟よりスワヒリ語会話がはやく、薬もバラエティがあるので、この外来を自分でやれる日がくるんだろうか…ましてや人になにか教えたり、新しく何か立ち上げるなんて…と先行き不安になりつつ、日々メモをとって学んでいます。
 日々、スワヒリ語も医療も分からないことだらけで、研修医1年目のときよりも分からないことは多いかもと思いつつ、それで落ち込みすぎないメンタルは1年目のときよりついたのかも、と自分を慰めています() そして、皆さんが本当に優しくて歓迎してくれるので、それにすごく救われています。


 まだ始まったばかりで、これからどうなるか分かりませんが、1個ずつ、目の前にある課題からやっていこうと思います。お支えと、導きに感謝して報告します。

Hello. We started to work in the hospital in Tabora. I’m working in the Children’s Ward and OPD, and my husband is in the Operation Theater. Thanks be to God, we are doing well and happy. This week we had a visitor from Japan, the director of our NGO office, so we’re encouraged by his presence. Also, Fr.Alex, who’s in charge of Health Office of Archdiocese of Tabora, is supporting us a lot to starting our new life here. On last Sunday, we visited the church of Salvation Army again, in Tabora! We’re happy to sing the song in Kiswahili, which we learned in DAR..

Here, now it is in the dry cold season. Sometimes we run short of water, but it is not a big deal so far, maybe because we don’t want to take a bath frequently because of cold weather..
 I work 4 days in the ward and OPD, and 2 days in the health office. I was shocked when I really understood many children are suffered from, even died for severe malaria, and what we can do is limited by the medical conditions here. It’s a fortune people here is very helpful and understanding for new-comer like me, so that I can share my feeling and feel supported physically and mentally.

 We appreciate we’ve protected and guided so far. Please keep us in your prayer. See you again!