2016年2月14日日曜日

夫のタンザニア日記 2015/11月〜2016/1月


11/5()
タンザニアは雨季を迎え、数ヶ月一滴も降らなかった雨が、今度は毎日のように降り出しました。タンザニアの中でも雨量の少ないタボラ州。雨は恵みです。
今日は新大統領就任のため、
祝日です。それが決まったのは昨日。今朝病院に行き、「人が少ないなぁ」と思っていたら、「今日は祝日だから病院も休み。出勤してしまった人は、他の日に代休」とのこと。休みということは理解できましたが、「今日手術予定の人がいたよな」と思いつつもちろん延期です。それほど今回の新大統領就任は、タンザニアにとって大きな出来事だということでしょう。
最近はマンゴーがたくさん採れます。この実が木から頭に直撃したらと思うとゾッとしますが、この美味しさにはかないません。
明日は日本へ出発!日曜日に到着です(^-^)
スコールの最中
       
屋根の高さを遥かに凌ぐマンゴー


12/2()
11月に日本に戻り、そして再びタンザニアに戻りました。日本では家族や友人に会い、日本食の美味しさに感動し、治安が良いことに一時の安らぎを得ました。
3週間ぶりにタンザニアに戻ってきて感じたことは、不安や緊張感が大分なくなったことでした。4月の時点ではどんな生き方になるのか見えていなかったですし
いま、多くの方に支えられながら生活できていることに感謝です。
こちらは雨季に入りました。マンゴーや緑が増えてきましたが、ハエや蚊も増えてきました生命が育む季節です。
先日夕食中に停電となり、食べ終えて外に出たら、空には満天の星が輝いていました。まるでプラネタリウムのように。しばらく魅入っていたら、街灯が復旧したと同時に星の数が半減実は沢山の星が毎日輝いているのですね。日本でもきっと。
今見えているものが全てではなく、まだ見えていないものがあるかもと気にかけながら、ここタボラでタンザニアの人と共に歩んでいかれればと思いました。
また来年の初夏に日本を訪れた時、そしてタンザニアに戻った時に心がどう反応するのか。その変化が楽しみです。
 








12/10()
昨日12/9はタンザニアの独立記念日で祝日でした。11月に新大統領が就任し、今までの贈賄など汚職政治を改めて経費削減などに取り組んでいます。
当初は独立記念の式典が予定されていましたが、それを中止し、2億円超の費用をインフラ整備にまわすことにしたそうです。そして国民に対しては「掃除をしなさい」と呼びかけ、私がいる病院でもみんなで草刈りをしました。軍の兵士は市場の清掃をしたようです。
例えば日本で2月の建国記念日に、首相が「環境を整えるために掃除をしなさい」と言ったとしたらなどと想像してしまいました。
タンザニアの発展を期待しつつ、共に歩めれば幸いです。
 


2016/1/20()
タンザニアは雨季を迎え、一部地域では洪水の被害もあります。
「水」
タンザニアの中でも雨量の少ないタボラ州。雨は恵みです。病院でも地中からポンプで汲み上げた水 雨水を貯めた水があり、使い分けています。は洗濯などの洗いものに。は煮沸して飲み水などとして使います。の水も、乾季だと1枚目の写真のように濁りますが、雨季だと2枚目のように澄んできます。
雨季に入ると、病院に来る患者さんが減るそうです。なぜなら、雨で道が悪くなるから 耕作のために病院に行く暇がないからだそうです。
未舗装の道は凸凹どころかデッコボッコになり、そこに大きな水溜まりができて泥道になります。なので、雨の日の朝は遅刻者続出。日本だと大雪の日など遅れないよう早めに家を出たりしますが、ここは「雨が降ってたから、自転車じゃなくて歩いてきたから遅れた」という理由のことも。それで腹を立てる人はいません。
やっぱり時間の流れが違うなぁと感じるひとコマでした。


2016年2月10日水曜日

2016年初のお客様です。


2016年1月に、淀川キリスト教病院にお勤めの医師の津留真理さんと看護師の折口ゆりさんがタボラを訪ねて来てくださいました。数年前にフィリピンの教会での医療奉仕に一緒に参加してからの繋がりです。
感想を折口さんが書いてくださったので、許可を得て転載します。

1月2日〜10日、JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)からワーカーとして派遣されているDr.の弓野綾さんとNs.の和さん夫妻を訪ねるためにアフリカのタンザニアへ行ってきました(^^)
ずっと憧れだったアフリカに行けるということでワクワクしながら飛行機で合計約20時間、2日間かけてタボラという地域に到着。綾さんご夫妻も現地の方々も皆さんとてもフレンドリーで温かく出迎えてくださいました。
現地での生活はというと、、ほぼ毎日停電したりシャワーが出ないなど、1日目は日本シックになりかけたりしましたが段々慣れていき最後には日本に帰りたくなくなってました。笑
また、5日間かけてタボラの保健衛生状況、病院での働き、マラリアやエイズに対する治療や予防などの指導について見学させてもらいました。限られた資源の中であっても最大限に有効活用し人を救うために働いている皆さんの姿、スワヒリ語と英語を使いこなし患者さんやスタッフさんと信頼関係を築いているお二人の姿をみて本当にすごいなと感じました。想像もつかないような努力と苦労があったんだろうなと思います( ;∀;)
ここに書き出したらキリがないので写真に詳しい事は書いていこうと思うのでよかったら見てください☆

DrやNsからお話をきけました。
タボラの公衆衛生とエイズへの取り組みについて教えてもらいました。学校の就学率は高くないのに知識の普及率は高い。ラジオや広告、ポスター、学校の授業で普及活動がすすめられているそうです。
綾さんが病院を案内してくださいました。
あやさんかずさんの癒しの猫ちゃん

綾さんがマンゴーをむいてくださいました。マンゴの種をはじめてみました。
ファザーアレックスには最初から最後までお世話になりました。空港での写真。
みなさん写真がお好きなようで撮影会になりました。笑
タボラの町の医療施設を案内してもらいました。アスファルトの道路は一部で、雨季ででこぼこになった道をひたすら車で移動。疲れたけど、これもすごく貴重な体験でした。
あやさん、かずさん、まりさんと。分かち合いや一緒に祈りあう時間があって励まされました。
本当に素敵な人たちです。




あけましておめでとうございます

(2016/1/2の投稿です)
Happy New Year! Heri ya Mwaka Mpya 2016!!🎆
明けましておめでとうございます~。タンザニアは休みは昨日だけで、今日から平常モードです。常夏な感じなので、年を越した実感もないんですが...。今年もよろしくお願いします。

初めてのタンザニアのクリスマス…でしたが…

(2015/12/26の投稿です)
(Eng. ver is below)
Heri ya Krismasi na Mwaka mpya 2016! 日本では日付が変わっちゃいましたが、クリスマスおめでとうございます。今年はどんなクリスマスでしたか?タンザニアへご支援やお祈りをくださり、ありがとうございます。こちらでの初めてのクリスマスは、思い出に残りました…(苦笑)。アドベント最終週、毎朝晩のミサの音を聞きながらクリスマスを楽しみにしていて、22日には病院でクリスマス会があり(職員へのクリスマスギフトがお金で驚きました)、いよいよ始まった24日の夜のカテドラルのミサへ参加していたら…突然嘔気と腹痛に襲われてダッシュで家に戻らなくてはならなくなり、その後は下痢と発熱でトイレとベッドを往復するクリスマス…礼拝も愛餐会も、予定は全部キャンセルになって残念です。安心してください、良くなってきて、今夜の食事会には行けるかな?って感じです。
なんだか洒落たことは何も言えなくなってしまいましたが、看病して秘蔵のみそ汁を飲ませてくれた夫、心配して連絡をくれた大司教区や教会の皆さん…周りの人を通じて「愛されてるなあ」と思えるということは、クリスマスのメッセージを神様から受け取ったことになるのかな、と思っています。みなさんも、ご家族や周りの人と良いクリスマスと新年を!
Merry Christmas and a happy new year to our friends. How was your Christmas day? We sincerely appreciate your support and prayer for Tanzania in this Christmas season. We had our first Christmas in Tanzania, and it was so memorable in a sense…X-0 In past advent weeks, hearing the bells ring and people sing at the cathedral next to our hostel, we’ve been looking forward to joining Christmas celebration. On 22th we had nice Christmas mass and party at our hospital. However, during the night-mass on 24th, I had to rush back to my house because of sudden abdominal pain, diarrhea and nausea…and on 25th, I have stayed in the bedroom most of the time. It was a pity I had to cancel today’s service, and fellowships scheduled for this weekend. Fortunately I’m getting better (so I can write this now☺), and today’s Christmas dinner with my husband and Fathers of Archdiocese is remained for me heart絵文字
In this condition, I cannot say anything smart or stylish for Christmas, but through care of my husband (especially special Japanese soup which works for diarrhea..), Fathers (special Thanks to Fr.Nduwayo Alex), and Pastor Major Hosea Kindi in the church, I could feel ‘I am loved’, and it is the very message from Jesus on Christmas, so it’s not so bad to have this happen today grin絵文字
Thank you for reading. Anyway, I really wish you peaceful and joyful holidays on Christmas and coming new year, together with your families and friends!


日本に一時帰国

(2015/11/19の投稿です)
I'm back to Japan during the annual leave😄. (Eng. ver is following)
日本に、年休で一時帰国しています。滞在も後半になりました。会いたかった人や家族にも会えて、毎日ご飯もすっごくおいしく、夜歩きも安全で、日本は良い国だなと改めて思います。歓迎していただいた方、ありがとうございました。 
一時帰国したら、タンザニアに居たときは、もう少し身近だったアフリカやヨーロッパやアジア(日本国内を含め)の出来事、家族や食事や安全が守られない人の話が、なんだか遠く感じます。私はどう考えて何を言うのが良いのか、まだ決まらないままです。パリの犠牲者を悼み、報道の少ない国の犠牲者を忘れないこと、そして、タンザニアやアジアの他の国の人達は、現状をどう考えるのかを、あちらへ帰ったら、聞きたいと思っています。
ではまた...。
We're enjoying reunion with family & friends, amazingly delicious meals, and safety in the community even at night. These days, when I find advantage of life in Japan, I tend to try to remember what happened in other countries, not to forget, and to pray and think for the peace in any part of the world...
Thank you for reading. See you again!























(2015/11/29の投稿です)
(Eng. ver is below)
 こんにちは。無事に、タンザニアはタボラの家まで戻ってきました。
日本滞在中、会ってくださった方、遊んでご飯を食べさせてくださった方、本当にありがとうございました。元気を充電して帰ってこられました。
 久しぶりに見る雨期のタンザニアは、木々の緑や花が色鮮やかで、人の笑顔が懐かしく、カラフルな衣装やリズミカルな音楽が新鮮な気持ちを呼び起こします。…疲れてないって、大事ですね(笑)。今はここが私達の「家」なんだなと思いました。
明日から仕事再開です。先週はThanksgiving Day(感謝祭)があり、この日曜からは早くもAdvent(待降節)らしいので、教会でタンザニア式のクリスマスの準備を見てきます。ではまた!
Hello, we’re coming back to Tabora in Tanzania, last Friday!
We feel we refreshed our mind, and will able to start our work with enough energy. Thank you friends and families, for welcoming us and giving us time for relax in Japan. Now, Tanzania is in the rainy season, so when we arrived Tabora, we saw greens and flowers are growing and shining around us. We found we missed peoples’ warm smiles, colorful dresses and rhythmic dances. We feel at home with them…
Tomorrow we will restart our work. As for today, we’re looking forward to seeing friends again in the church in Tabora, to hear how was their Thanksgiving, and to see how they prepare for coming Advent and Christmas in Tanzanian style.
See you!



初めての結婚記念日

2015/11/1の投稿です。

(Eng.ver is below)
Leo ni kumbukumbu ya mwaka mmoja wa ndoa yetu. Tunamshukuru Mungu sana kwa tuko pamoja.
今日が、初めての結婚記念日です。
この一年、その前もですが、めまぐるしく色々あったなあと思い、今日、夫と一緒にタンザニアにいるのが不思議です。
「ありがとう」の反対は「あたりまえ」だそうですが、
家族が一緒に居られるのは、けして「あたりまえ」ではない。
そのことへの「ありがとう」を、どうか忘れないように、と祈りつつ、今後も歩いていきたいです。
最後ですが、11月に二週半程、一時帰国します。見かけましたら、ぜひ声をかけてください(^^)
Today is our first wedding anniversary. Looking back passed one year, I find we’ve been given many blessing and challenges through our marriage life and our mission. I am fulfilled with thanks for that we can stay together in Tanzania. I think, for any couple and family, it’s not an ordinary thing to be together, it’s a miracle, thanks to Lord. I hope we will keep this appreciation at any time …. Thank you Lord, and thank you, our friends and families.
  

タボラへのお客さま!

大分、久しぶりですが、ブログを更新します。

昨年10月、タボラに日本からお客様がありました。
タイのマヒドン大学で熱帯医学を勉強していた時に、日本語教会で出会った鈴木みどりさんです。彼女は公衆衛生修士課程で学んでいました。タボラでの働きに興味を持って訪ねてくれて、嬉しかったです。
彼女の楽しい感想を、許可を得て転載します。

2015/10/18
タンザニアのタボラの大司教区で医療ボランティアをされている金井さんご夫妻を訪ねました。
屋外のレストランにて

JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)からワーカーとして派遣されている医師の綾先生が、私のタボラ滞在中の訪問先の調整をしてくれました。(5日も滞在する計画を立てて申し訳ないですが、おかげで、かなり贅沢な時間を過ごしております。)
タボラの大司教区の神父であり、保健局長でもあるFather Alexには、ビザ取得ための招待状を書いてもらうことから始まり、お仕事内容まで説明していただきました。
大司教区の保健局は、病院やクリニックなど10の医療機関を管理しています。
管理の仕事として、各施設に問題点があれば改善のアドバイスをしたり、各事業の調整(ミーティングを設定して、事業の責任を割り振ったり)、政府が標準化したガイドラインの導入をするなど。
また、JOCSなど海外からの支援を受けて医療に関する視察を3月毎に実施しています。
各施設のデータをまとめて年間レポートを作成し、政府や協力団体に提出しています。正確なデータを継続して記録できるようにJOCSが支援しています。
綾さんは、日本から来たワーカーだけが活躍しても、いなくなったらその活動が終わるのでは意味がない、現地の人が継続してできるようにすることが必要だと考えています。(普段の病院での診察以外にやっていることで、素晴らしいです。)
保健局長のFather Alexは医療の専門家ではないので、専門家のお二人の助けが大事だと話していました。
州立病院
大きな問題は、人材不足と予算不足で、タボラ地区で医師が10万人当たり2.6人、看護師が1万人当たり2.1人です。
人材の育成のために、JOCSから奨学金も提供しています。病院の職員達が正看護師やMedical doctorになるために使われています。
日本でカトリックの教会に行ったことがなかった私は、今まで大司教区というものを知りませんでした。
タボラ州の中に大司教区があり、その管轄下に学校や病院、教会があり、クリスチャン以外にもムスリムも平和に暮らしています。教会の敷地内の学校は貧しい家の子供たちの授業料負担を安くしており、宗教に関わらず生徒が集まっています。
土曜日はその学校の卒業式があり、参加させていただきました。素晴らしい歌声とダンスに感動しました。

訪問に協力して下さったJOCSの方々と現地の皆さんの温かな歓迎に感謝します。
ミハイオ中学校
柵の無い動物園

2015/10/20
JOCSのお二人にタンザニアのタボラの教会に連れて行ってもらいました。
現地では直毛が珍しいんだそうな。子供たちに頭いっぱい触られました笑
Today we joined worship in a church where Father Alex has preaching. I was moved by beautiful singing voice and dancing.
Children got interested in our straight hair.

10/22
タボラを離れてダルエスサラームへ到着。
なんだかとても寂しいなぁ。
JOCSの二人の活動を見て、仕事を始める前の準備の積み重ねや覚悟、忍耐強さを感じた。
立場が違うのに沢山のものを見せてくれて教えてくれた温かさに感謝です。
Dr. Ruthにも会わせてくれて、看護師にできることを改めて気づかせてくれた。本当にありがとう。
Arrived at Dar Es Salaam from Tabola✨
I already miss you Aya and Kazu.
I noticed you prepared a lot to become volunteer there.
Thank you for showing your activity. You and Dr. Ruth let me know what nurse can do more.