2015年8月9日日曜日

夫のタンザニア日記(10)

8/9(日)
日本の皆様、こんばんは。こちらタンザニアは時差がマイナス6時間なので、午後4時です。
今日は初めて外国で誕生日を迎えました。メッセージをくださった皆様、ありがとうございます。改めてお返事させていただきます。
8/9は70年前に長崎に原爆が投下された日です。38年前の8/9に私は生まれ、両親は「平和」を願い、私の名前を「和夫」としたそうです。
今年は終戦から70年。そして日本は安保法案で揺れていることが伝わってきます。
あるタンザニア人に、タンザニアのどこが好きか?と尋ねたら、「Amani(平和)」と言っていました。
日本が、そして世界が平和と愛に満ちあふれることを願います。
皆様にもたくさんの祝福がありますよう、お祈りします。

8/8(土)
タボラに来て1ヶ月が経ちました。乾季に入り、節水を心がけながらの毎日です。日中は30℃を超えますが、乾燥しているので蒸し暑さはありません。
平日は4km離れたヘルスセンターまで自転車に乗り、そこの手術室でお世話になっています。朝の掃除から始まり器械組みや滅菌、手術のアシストも始まりました。いい刺激になっています。
手術がない日はガーゼを作ったり、ガウンの洗濯や、スタッフの方にスワヒリ語を教えてもらっています。
医療は日本のように良質かつ国民皆保険ではありません。ここでは家族がお金を払えなかったり、病院にモノがないために治療できずに命を落とすこともあります。貧困と社会の問題を考えさせられますが、タンザニアの人々はたくましく生きています。
写真はヘルスセンターの手術棟です。青い空にも癒されます。
(そこらじゅうにトカゲがたくさんいます。「小さい」トカゲはかわいいです。)

8月9日、平和記念日に。

(Eng. ver is below)
Leo ni siku ya kuzaliwa ya Kazu, mume wangu. Hongera! Pia, leo ni siku ya Amani kwa Nagasaki, katika Japani. Kazu inamaana Amani katika kijapani. Ninaomba Amani Pamoja nasi daima….
こんばんは。今日は長崎の平和記念日ですね。そして、今日は夫がタンザニアで誕生日を迎え、日本とタボラの方にお祝いを言っていただいて、感謝です。
タンザニアで、夫は今日生まれたから、願を込めて「和」という字が名前に入っていて、それは「平和(スワヒリ語でAmani)」という意味なんだというと、すぐに名前を覚えてもらえます。ときどき「Amaniさん」と呼ばれています()
そういえば、以前タンザニアの人に自国の長所をインタビューした時には ”Amani”と答えられ、理由を聞いたら”Sitaki vita(戦争はしたくないから)”と言われました。周囲の国は内戦があるので、身近に感じるんだと思います。

無事に、今日までタボラで過ごすことが出来て感謝です。仕事の方は、私は小児科病棟の回診と一般外来の予診を続けて担当して、少しずつスワヒリ語の問診や薬剤名が口から出るようになってきました。病棟で元気になって退院する子、入院してすぐ死んでしまう子、生死を分ける、栄養状態や受診時期などの色々な「差」の存在を感じつつも、とりあえず病棟や外来では、目の前の仕事のことで今はいっぱいな感じです…。保健局の仕事のほうで、医療統計の分析の手伝いと、公的施設と民間施設の連携(PPP)の会議に出る機会があって、開発コンサルタントをしている米在住の日本人の家庭医の先生に偶然会い、少し視点を移して考える機会になりました。また、まとまったら書きます。
そして夫は手術室で看護師の仕事を続け、この頃、手術助手の仕事もデビューしたようです。(タンザニアでは看護師さんが助手も(麻酔も!)するので) 他院の先生が手術に入ったときのアシストなど、言葉の壁もありつつ、本当に頑張ってくれています。
すこしずつ慣れていきながら、何か、自分の立場だから役に立てること、というのを探しているところです。歩みは亀の如くですが。
また、ご連絡しますね。

 Today is the Birthday of Kazuo, and also, today is the Memorial Day for Peace in Nagasaki in Japan, because Atomic Bomb hit there this day, 70 years ago. ‘Kazuo’ means ‘Son of Peace’ (in Swahili, ‘Amani’), which is named with a prayer for peace. I also pray peace be with us today and ever.

We need some more time to share what we experienced in Tabora, in work and life, because we feel and think (maybe too) many things everyday. For the moment, we can just say it is so graceful we could celebrate this day together with people in Tanzania. Thank you!