2015年7月18日土曜日

タボラの病院で働き始めました

(Eng. Ver is below)
Tumeanzia kufanya kazi katika hospitali ya Ipuli, Tabora. Tunawashukuru sana wafanyakazi wa hospitali, kwa sababu wanatupokea na kutufundisha. Asante!!

こんにちは。皆さん、台風の影響は大丈夫ですか? こちらはタボラに赴任して2週間過ぎ、私は小病院の外来/病棟と保健局で、夫は手術室での仕事を始められました。二人ともなんとか元気で、感謝です。今週は日本から、うちのNGOの事務局長さんが視察に来てくれて、日本食などをいただきました(^0^) 


 こちらでは乾期が続くため道路が砂漠化し、砂埃が日に日に元気になり、朝晩は肌寒いです。ちょいちょい断水しますが、寒くて水浴びしたくないので、あまり影響ない…か?という日々です。

 私は、週に4日ヘルスセンター(小病院/有床診療所)で働き、残り2日、保健局で働き始めました。保健局については、また書きますね。病院では、まずは小児の病棟と一般外来からお勤めさせていただいています。ほとんど、タンザニア研修医生活という感じです(^^;) いずれ、慣れたら成人病棟(といっても5歳以上からこちらなんですが)、母子クリニックもまわる予定です。
           (外来棟と病棟の前で、院長先生のシスターと)

 小児科病棟は、今は熱帯熱マラリアの子達で埋まり、子供のマラリアは脳マラリアと貧血(Hb4とか)が多いんだという知識を、目で見て実感しています。指示内容も、抗マラリア薬(第一選択薬が足りないため、キニーネが多いんですが)、抗痙攣薬、輸血、利尿剤…など、今まで小児に処方したことないような点滴が多く、カルテを四苦八苦して読み、ちょっとだけ書き始めたところです…。一緒に回診する院長先生も、看護師さんも手慣れていて、私が病棟で困っていると助けてくれるのでありがたいです。タンザニアの人、入院していても明るくて、あまり悲壮にならないのですが、日本では避けられるような子供の死や、患者さんの痛みが、ここでは避けられなかったときには、こちらに罪悪感が湧きました。院長先生もインドから来たシスターで、「インドなら(医療が比較的発展しているので) ICUに入れるわね〜」などと、こちらの思いを汲んでくれて、救われます。「あの患者さん○○だったよ」など、状況を共有してくれる夫の支えも、本当に有り難いです。



       (病棟の看護師さん達と。皆さんカメラを出すとキメてくれます)

 外来は、まさに家庭医外来という感じで、色々な人が来ます。マラリアはもちろんですが、梅毒の子供、糖尿病性壊疽、反復流産の相談…など。まずはどんな症状でも、マラリアかどうか調べることから始まるんだな、ということがわかりました()。病棟よりスワヒリ語会話がはやく、薬もバラエティがあるので、この外来を自分でやれる日がくるんだろうか…ましてや人になにか教えたり、新しく何か立ち上げるなんて…と先行き不安になりつつ、日々メモをとって学んでいます。
 日々、スワヒリ語も医療も分からないことだらけで、研修医1年目のときよりも分からないことは多いかもと思いつつ、それで落ち込みすぎないメンタルは1年目のときよりついたのかも、と自分を慰めています() そして、皆さんが本当に優しくて歓迎してくれるので、それにすごく救われています。


 まだ始まったばかりで、これからどうなるか分かりませんが、1個ずつ、目の前にある課題からやっていこうと思います。お支えと、導きに感謝して報告します。

Hello. We started to work in the hospital in Tabora. I’m working in the Children’s Ward and OPD, and my husband is in the Operation Theater. Thanks be to God, we are doing well and happy. This week we had a visitor from Japan, the director of our NGO office, so we’re encouraged by his presence. Also, Fr.Alex, who’s in charge of Health Office of Archdiocese of Tabora, is supporting us a lot to starting our new life here. On last Sunday, we visited the church of Salvation Army again, in Tabora! We’re happy to sing the song in Kiswahili, which we learned in DAR..

Here, now it is in the dry cold season. Sometimes we run short of water, but it is not a big deal so far, maybe because we don’t want to take a bath frequently because of cold weather..
 I work 4 days in the ward and OPD, and 2 days in the health office. I was shocked when I really understood many children are suffered from, even died for severe malaria, and what we can do is limited by the medical conditions here. It’s a fortune people here is very helpful and understanding for new-comer like me, so that I can share my feeling and feel supported physically and mentally.

 We appreciate we’ve protected and guided so far. Please keep us in your prayer. See you again!

2015年7月11日土曜日

珍しく政治向きのことを。

安保関連法案、来週採決があるかも、らしいですね。普段、政治向きのことを書いたことは無かったのですが、タンザニアに来て、国内外で平和が維持されていることが、医療も含め色々な活動、生活の基礎なんだなあと感じています。このままだと本当に法案が通りそうで、そうなると日本は、徐々にどう変わっていくのだろう、と心配になりました。遠くからでも、今出来ることはしておこうと思い、家庭医仲間でJOCS会員の先生からお誘いのあった下記の会の呼びかけ人に加えていただきました。この件に関して何かしたいと思ったことのある医療関係の方は、サイトを見てみてください。

http://heiwa-inochi.sakuraweb.com

2015年7月7日火曜日

タボラに到着しました!

Tunamshukuru Mungu tumefika Tabora kwa salama!
We’ve arrived at Tabora safely with all our laggages! Tnahk God grin絵文字 We’re surprised to know they prepared a family-room for us! Asante sana.
7月1日、無事に、赴任地のタボラ州に着きました〜! かつてバスで15時間かかった道のりも、航空便が再開して、わずか2時間になりました。(また中止になりませんように…)タボラでは、カウンターパートの皆さんが「おかえり〜」と迎えてくれました。内緒で宿舎に家族用のお部屋を用意してくれていて、びっくりしました!明日からいよいよ病院での勤務開始ですが…さて、いろいろと、どうなることやら(^^;) 祈るのみです。また、報告しますね。




2015年6月28日日曜日

語学研修が終わります!タボラへ行きます。

(Eng.ver is below)
Ninamshukuru Mungu. Sasa tuko karibu na mwisho ya masomo ya Kiswahili katika DSM. Tutaondoka jumapili ijayo kwa Tabora. Asante sana!

今週で、無事に3か月のスワヒリ語の勉強期間が終わりました。7月に、今居る都市部から、赴任地であるタボラ州に向かい、約3年間そこで仕事をする予定です。ここまでは勉強も家族も守られたことに感謝します。滞在中に、スワヒリ語の先生達、救世軍のリーダーの方、看護師さんをはじめ、日本人の国際協力関係の皆さん、眼科支援の医療団の皆さん、また病院で働く方と出会えたことを感謝します。


とはいえ最近はかなり落ち込んでいました。(以下長いです。すみません)
近くの公立病院に医療スワヒリ語実習に行ったのですが、スワヒリ語、英語の壁と、日本の医療とのギャップ、現実の厳しさを改めて感じたからです。家で待つ夫の無事も気にかかりました。病院では整形外科、一般外科、小児科、一般内科を見せてもらいました。整形と外科では交通外傷と創感染、巨大皮下膿瘍切除や肢切断事例ばかりでした。小児科では外来受診者の1/3くらい入院してしまい、もともとの栄養障害とマラリアによる貧血等の上に、肺炎、下痢による脱水、sickle cell crisis等も起こして重症化、病棟では1ベットに2-3(親も入れて4-6)入院している状態でした。内科では結核やHIV感染後の日和見感染症(ニューモスチス肺炎、クリプトコッカス髄膜炎が多かったです)のほか、心不全や腎不全の人もいてほっとしたら、原因は極度の貧血だと説明され、リザーバーの酸素や透析の機器が無いのでマネジメントに難渋していました。全科通じて、(低栄養、HIV感染、糖尿病、鎌状赤血球症などで)もともと免疫が万全でない状態の上にさらに病気が重なっている印象でした。
病院にお勤めの人へ、私がタボラ州に行くと行ったら「私もタボラで働いていたよ」という人が3人もいて、「だけど、給料が安くて大変、この国で家族を持っていたら行けないよ。NGOやミッショナリーの人は地方へ行きたがるけど。」と言われて、そうだよなあ…と思いました。案内してくれた医師達も医学生さんも英語が堪能で医学知識は多く、外国(主にインド系)の人も多く、これなら、給料の高い都市部か外国に仕事に行くのも無理ないか…と思わされました。

なかなか、都市部の病院でもこんな状態で、地方のタボラに行ったらどうなるのか…なんて思うと落ち込んだのですが、時間をかけて、向き合い方を見つける、出来ることを探すしかないと思いました。国立病院で出会った、10年以上タンザニア支援を続けている日本からの眼科医療団の方が、「大した手術はできなくていいんだけど、どういう状態でもその手術が出来るようにしていくのが大事」と言われていたのを思い出して、手術に限ったことではなくて、現状で継続して出来ることを見つけて、それを伸ばして行くことだよなと思いました。
教会で、「塩をスープに入れすぎたら辛くなる。少ない量の塩にも、スープ全体を完成させるという役割がある。あなた達は世の中の塩になりなさい。」と聞いたメッセージも心に染みました。教会の聖歌隊の人と一緒にドラムに乗って歌っているうちに、タンザニアの人の明るさに力づけられました。
とはいえ、タボラに行ったら、研修医開始のときと同じくらい(か、以上に)大変だと思うので、また症例で困ったり、すごく凹んだりして、個人的にメッセージすることがあるかもしれません。そのときはよろしくお願いします。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。


I thank God because we could finish our Swahili course for 3 months in Dar es Salaam. We will move to Tabora next Wednesday. I thank him for I could stay with Salvation Army for 3 months, and could share daily life, such as meals, choir activities in church, school and dispensary visiting…. I could understand how Tanzanians are nice to welcome foreigners. It is still difficult for me to speak Swahili, especially in working situation. The big difference in working condition between Japan and Tanzania also is disturbing me to concentrate on my work. However I believe God will help me if I continue to try to work for him…Singing with the choir also encouraged me to see hope. We are small, but not meaningless, we have some role in the earth, like the story of “Salt on earth”. We’ll keep you in my prayer, our friends in Dar es Salaam. Please pray for us too, for our lives and work in Tabora.

サバンナの絵を買ったら教会へ…こちらでも歌っています。


父の古希の祝いに、タンザニアのサバンナの絵を贈ることになり、ある週末に町中に買いに行きました。梱包と発送が大変だと思ったので、国立博物館のミュージアムショップで絵を買って、発送の代行をお願いする…はずでしたが、なかなか思ったようにはいかず、結局発送するまでに3週間かかりました。その間のやりとりなどで、ショップの店員さんと仲良くなりました。彼女はタンザニアのAOGの教会員だったので、彼女の教会に連れて行ってもらい、懐かしい賛美歌をスワヒリ語で学ぶ機会を得ました。こちらの礼拝は日本に増して賑やかですね。


5月半ばから、寮の目の前の教会で、週3回(!)青年部が行っている賛美歌練習にも参加しています。スワヒリ語の歌の歌詞と意味を書き起こしてもらったり、私が分かるまでゆっくり話してくれたり、タンザニアの人は優しいなあと思います。先週は、礼拝で、一部だけスワヒリ語の賛美歌を歌いました。タンザニアの人の声は、穏やかに歌うと空から降ってくるように優しく、力強く歌うと、大地から沸き上がるようなパワーがあります。スワヒリ語の歌詞の意味を分かって、こちらの人と心を合わせて歌えると、遠くアフリカに来ても、祈りや賛美には通じるものがあると思えて、励まされる気がします。